
学生たちの挑戦を衣裳の力で後押し|慶應大学『Ms.&Mr.KEIOコンテスト』衣裳協賛
11月29日に開催された、慶應大学学生団体CYTRONにより運営される『Ms.&Mr.KEIOコンテスト』。ノバレーゼは同コンテストに衣裳協賛を行い、ファイナリストたちのステージを彩りました。今回は、その協賛の背景や衣裳選定のこだわりについて、婚礼衣裳部門を管掌している取締役執行役員の笹岡知寿子さんにお話を伺いました。

協賛の背景にあった『若い世代への想い』

—今回のコンテストへの衣裳協賛は、どのようなきっかけでスタートしたのでしょうか?
親会社であるTKP社から、本コンテストへの衣裳提供についてご相談をいただいたことが始まりでした。
夢に挑戦する若い世代を応援したいという想いと、若年層との新たな接点づくりやブランド認知の向上といった当社の目的も重なり、協賛することとなりました。
—具体的には、どのような想いがあったのでしょうか?
ひとつは、『ブライダルへの憧れを育てたい』という想いです。ウエディングドレスに触れる機会の少ない10代・20代の方たちに、 『結婚式って素敵だな』と感じてもらうきっかけになればうれしいと考えました。
同時に、ミスコンに挑戦するファイナリストのみなさんは、自分を磨き、表現し、努力を続けている方ばかりです。そうした若者の挑戦を、衣裳で後押ししたいという気持ちも強くありました。
また、SNSで高い発信力を持つ彼女たちがドレスを着て輝く姿が多くの人に届くことで、若年層への認知向上にもつながり、将来プレ花嫁となった際のご縁にもつながる『未来の接点づくり』という価値も感じています。
今回の協賛を、 若い世代の挑戦を一緒に支え、これからの人生の節目にもそっと寄り添える機会にしたいと考えました。
初めてドレスを着る10代に向けた衣裳選定

—今回の衣裳選定で意識したポイントを教えてください。
主催側の衣裳へのリクエストは『10代の学生が美しく着られるドレス』。そこで、当社が展開する『NOVARESE』と『ecruspose』から、若さに合うトレンド感と舞台映えのどちらも叶えるドレスを選びました。
初めての大舞台に立つ学生のみなさんが、自信を持って挑戦できるように―そんな想いを衣裳に込めました。
—動きやすさにも配慮されたと伺いました。
学生のみなさんは、ウエディングドレスを着用する経験がほとんどないと想定しました。そのため、4時間以上に及ぶイベントでも集中して本番に挑めるよう、『軽くて疲れにくい』ことを最優先にドレスを選びました。さらに、事前の試着や当日の本番前には、ウォーキングや所作のアドバイスも行い、安心してコンテストに臨めるよう寄り添いました。
衣裳を着用した学生たちの反応
—当日、ドレスを着た学生のみなさんの様子は?
「初めて本物のドレスを着た! 」と、本当にうれしそうでした。鏡を見た瞬間に、表情が明るくなり、ステージに向かう姿も堂々としていました。一人ひとりの持ち時間である3分間のスピーチを終えたあとも、衣裳を着ている時間をとても楽しんでくれていたのが印象的でした。
—男性ファイナリストの反応も印象的だったとか。
タキシードの上質な素材感や美しいシルエットやシルエットに驚いていたようで、どうポージングすればもっときれいに見えるか、ステージ裏で何度も研究している姿がありました。衣裳を通じて彼らの挑戦の背中を押すことができ、私たちも胸が熱くなりました。
今回の協賛がもたらした価値と今後の展望

—今回の取り組みを通じて、どんな価値が生まれたと感じていますか?
300名以上の来場者や関係者のみなさまにノバレーゼの衣裳をご紹介できる貴重な機会になりました。結婚式そのものに興味を持っていただいたり、私たちの仕事を知っていただいたりと、『ブライダルの魅力を伝える機会』として大きな意味があったと感じています。
—今後、若年層に向けた取り組みをさらに広げていく可能性はありますか?
今回のように、若い世代の挑戦に寄り添える取り組みには、これからも積極的に挑戦していきたいと考えています。結婚式の価値を次の世代にしっかり届けていくためにも、新しい可能性を広げていけたらうれしいですね。
ファイナリストの声(アンケートより)

Ms.KEIOコンテスト2025 準グランプリ 田村はるき さん
—結婚式に参列したご経験について教えてください。
幼少期に一度だけ参列したことがあります。結婚式は『神聖で、とても幸せなもの』という印象が強く残っています。その一方で、友人たちが余興などで盛り上げてくれることで生まれる温かい雰囲気も、結婚式ならではの魅力だと感じています。
—ノバレーゼのウエディングドレスを着用して、印象に残ったことは?
スカートの生地に光沢があり、上品で素敵だと感じました。ドレスコーディネーターの方が、ドレスのサイズがフィットするように提案してくださり、その丁寧さが特に印象に残っています。
—今回の体験を経て、『結婚』や 『結婚式』をどのように感じますか?
とても身近に感じられるようになりました。
ドレスは形や布の質感、装飾の有無など、本当に多くのバリエーションがあり、その中から一着を選ぶのは大変ですが、とても楽しいプロセスだと思いました。
将来自分が花嫁になるときは、最高の一着に出会えるよう、たくさんのドレスを試着したいと考えています。
—今回の取り組みは、若い世代に結婚式の価値や私たちの仕事を知っていただく大きな機会となりました。今後も学生とのリアルな接点を広げ、ブランドの想いを丁寧に届けながら、未来の仲間づくりや業界の価値向上につなげていきます。
制作:伊崎花野(人材開発部)









