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WORKS

地域に愛され続ける施設を生み出す店舗開発ディビジョン

ノバレーゼの店舗開発をリードする徳永翼ディビジョンマネージャーに、出店の裏側にある哲学とこだわりを聞きました。『本質的な価値のある場所にだけ出店する』という信念のもと、地域の歴史や景観を活かしながら、100年先も愛され続ける施設を生み出す。その発想の原点と、チームで挑み続ける熱意に迫ります。

この記事に登場するスタッフ
徳永 翼さん(店舗開発ディビジョンマネージャー/2007年新卒入社)
2007年、ウエディングプランナーとして新卒入社。2013年、ゼネラルマネージャーに昇格、数々の地区で責任者を務めた。店舗の最前線で数多くのお客様やスタッフと向き合ってきた経験や視点を活かし、現在は店舗開発ディビジョンの責任者として、新店開発や施設のリニューアルなどの業務全般を率いる。

ノバレーゼ流の強みを活かした、独自のスタイル

—店舗開発に関するノバレーゼの独自性や強みを教えてください。

『本質的に価値のある場所を選ぶ』という私たちの方針が、ノバレーゼの独自性や強みを生み出す基盤となっています。ただコスト面で安いから、アクセスが良いからではなく、長期的に地域やお客様から選ばれ続ける場所かどうかを徹底的に見極めています。直近の事例としては、2026年開業予定の静岡市や富山市、2027年開業予定の仙台市の開発事例がありますが、これらも非常に恵まれた条件で落札することができました。これから、地域に根ざした拠点となっていくことを期待しています。

—他社と比較した場合、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

多くの同業他社では、建築や不動産業界出身者など、専門人材を中心にチームを固めています。一方で私たちは、創り上げたい価値に対するビジョンと、コミュニケーション力や人間関係の構築力を基盤にし、そこに知識を積み上げていくスタイルです。だからこそ、建築や不動産のプロフェッショナルであるパートナー企業のみなさまに、時に無茶なお願いをしてしまうこともありますが、それでも継続してお付き合いいただけるのは、私たちのビジョンや姿勢に共感してくださっているからだと思っています。結果として、他社にはない独自の建物や空間を実現できていると感じています。

一人ひとりの信頼関係が優れた施設を生み出す

—店舗開発の現場で、特に大切にされていることは何でしょうか。

『人間力』です。専門知識はもちろん重要ですが、それ以上に熱量を持って最後までやり抜く姿勢が欠かせません。ゼネコンや設計会社の方々に対しても、ただ合理的に交渉するのではなく、私たちの想いをぶつけ、共感していただくことで一緒に形にしていく。そうした一人ひとりの信頼関係の積み重ねが、結果として独自性のある施設を生み出すことにつながっています。

—目先ではなく、未来志向で関係性を築いているのですね。

私たちは、短期的な利益を生み出すためではなく、中長期的に価値を持ち続ける建物や土地を選ぶことを重視しています。不変的に愛される施設をつくることで、結果的に持続可能なビジネスモデルにもつながります。言わば、SDGs的な視点とも表現できます。つまり、流行に左右されるのではなく、50年後も100年後も価値を持ち続ける場所をつくるという発想です。

地域に根ざした『物語のある場所』をつくり続けたい

—徳永さんは、どのようにして店舗開発業務の専門知識を学び得たのですか。

入社後、10年間はウエディングプランナーとしてキャリアを積んできました。店舗開発ディビジョンに異動した当初は、建築や不動産の知識はゼロに近い状態でした。ですが、設計会社や施工会社の方々に素直に質問し、建築の現場で学び続けることで少しずつ理解を深めていきました。また、ノバレーゼの仲間や上司に支えられながら、多くの失敗を経験し、それらを糧に成長することができました。知識を得ること自体が目的ではなく、『使命を果たすために必要だから学ぶ』という姿勢が自分を成長させてくれました。

—最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

私たちが手掛ける建物を、いずれは歴史的建造物として残せるような存在にしたいと考えています。スクラップアンドビルドで消えてしまうのではなく、100年後も地域に残り、人々に愛される建物をつくりたいのです。また、施設が持つ背景やストーリーをもっと伝えたいと思っています。例えば、建物に込められた想いや地域とのつながりをお客様やスタッフに伝えることで、単なる『婚礼施設』ではなく『物語のある場所』として選ばれる存在になれると信じています。これからも、地域や社会に誇れるような施設を目指し、挑戦を続けていきます。どうぞ楽しみにしていてください。

取材:田中 夏歩(リゾートディビジョン)
制作:岩井 雄紀(広報室)