
VISIONに込めた、私たちの想い【vol.1】
2025年4月、ノバレーゼは新たにVISIONを策定しました。『ロマン溢れるアイデアで、胸が熱くなる瞬間を世界中に』というメッセージに込められた想いとは。今回は、VISION制作プロジェクトの立ち上げから社内浸透に向けた取り組みを主導した2人に話を聞きました。


会社の進むべき道を示すために――VISION誕生の背景

—2025年4月に開催した社員総会でVISIONが発表されました。なぜ、今VISIONをつくったのか、プロジェクトが発足した背景と当時の課題について教えてください。
谷藤さん:ブライダル業界はコロナ禍の影響を大きく受けました。多くの結婚式が延期や中止となり、これから会社はどうなるんだろう、ブライダル業界自体がどうなるんだろうと、不安の声が多く上がりました。
ノバレーゼはみんながワクワク楽しく働く会社なのに、このままではその姿から離れていってしまう。これからどうしていくのか、方向性を見出さないといけないと感じ、解決のために企業の中長期的な目標、未来の理想像である『VISION』が必要だと考えました。
渡瀬さん:コロナ禍では、お客様やスタッフをどう守るか、どうやって会社を存続させるかということに注力していたと思います。しかし、日常が戻り始め、世の中の価値観も変わっていくなかで、ノバレーゼはこの先どんな方向に進んでいくのか知りたい、経営陣の考えを聞きたいという声を届けてくれたスタッフもいたんです。
人事部門の責任者が集まるミーティングでも『会社の未来像を明確に描きたい』という話題が上がっていました。
時を同じくして、社長である荻野さんからVISIONをつくりたいと思っているという考えを聞き、プロジェクトを発足させることになりました。2024年8月頃の出来事で、そこから翌月には一緒に制作するパートナー企業を探し、10月にプロジェクトがキックオフしました。
役割を越えて一つの未来を描いた、ノバレーゼらしいVISIONづくり

—経営陣だけでなく、現場スタッフが一緒に考え、プロジェクトを進めたことも特徴的でした。そのプロセスにはどのようなこだわりがあったのでしょう?
谷藤さん:経営陣が考えたほうがいいのではないかというアイデアももちろんありました。しかし、未来を描くにあたり、その過程において経営陣とスタッフが同じ方向を向くことが大切だと考えました。
渡瀬さん:10年先の未来に向けて、着実に歩み進んでいくのは現場のスタッフで、そのためにどんな経営をしていくのか考えるのは経営陣で。それぞれに役割があるなか、プロジェクトを通して両者の目線が合っていく。そのプロセスこそがノバレーゼらしさだと感じました。
—プロジェクトには職種も年次もさまざまな顔ぶれが参加していましたね。
谷藤さん:年齢、社歴、新卒・中途などは関係なく、『ノバレーゼの理念を体現している人』をプロジェクトメンバーに抜てきしました。
渡瀬さん:一人ひとりが仕事への誇り、普段から大切にしている価値観を主体的に発言し、VISIONをつくり上げていったという印象でした。
受け継いだ言葉とDNAが導く、未来への挑戦
—『ロマン溢れるアイデアで、胸が熱くなる瞬間を世界中に』というキーワードの中で、特に『ロマン』という言葉が印象的でした。これは創業当時から大切にされてきたものだそうですね。
渡瀬さん:創業者は「会社にとって重要なのは、事業計画書ではなく、ロマンとパッションだ」と語っていました。プロジェクトメンバーのなかには、その言葉を聞き続けてきた人もいれば、初めて知った人もいましたが、「未来を語るうえでしっくりくる」と、ロマンというキーワードに共感していました。
谷藤さん:企業理念に共感した人が集まっている組織で、爆発的にパワーを生み出せる要素ってやっぱり『ロマンとパッション』なのかなって。もちろん、戦略が必要なときもありますが、新しいことをワクワクしながらやり遂げる力がないと、ノバレーゼらしく爆発できないと思うんです。
—今はブライダル事業を軸に展開していますが、今回策定されたVISIONのキーワードはブライダルの枠に限らない広がりを連想させますね。
谷藤さん:私や渡瀬さんが入社した当時から、ノバレーゼはブライダルだけをやろうとしている会社ではありませんでした。同じDNAを持つ仲間と『人の心を揺さぶる』ことをミッションに掲げ、その舞台がたまたまブライダルだったというだけで。だから、今回のVISIONは、その枠を越えて、これまで形にしてこなかった挑戦を打ち出す覚悟を示すものだと思っています。
渡瀬さん:私も同じ感覚です。ブライダルは大切で、大好きな要素であり、それをないがしろにするVISIONにはしたくない。けれどノバレーゼは『人生の他の節目』にも寄り添い、豊かにしていく存在でありたいと話しました。
谷藤さん:ブライダルを手放すのではなく、その価値をさらに広げつつ新たな挑戦を加えていく。これまで大切にしてきたホスピタリティがあるからこそ実現できるVISIONであって、その根っこはこれからも変わらないと思っています。
———社内浸透に向けた取り組みについてはvol.2に続く。
VISIONに込めた、私たちの想い【vol.2】取材・制作:渡邉 静香(教育研修部)







